11月10日(日曜日)、東京学芸大学にて学習会 「スクールソーシャルワーカー・スクールカウンセラー・学校教員とともに考える集い」 が開催されました。
学校関係者、児童福祉関係者、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、学生、保護者、多様な学びの実践者他、子どもの問題に関心をもたれる方々70名以上の参加を得て、以下のようなプログラムで意見交換、情報交流をおこないました。
◇セッションⅠ <多様な学び>の実際
鎌倉 賢哉さん(フリースクールりんごの木)
杉山まさるさん(東京サドベリースクール)
長井 麻美さん(横浜シュタイナー学園)
笹山 洋子さん(ホームエデュケーション家庭保護者)
下田眞理子さん(ホームエデュケーション家庭保護者)
◇セッションⅡ <多様な学び>保障法とは?
解説/進行 加瀬 進さん(東京学芸大学教授/「実現する会」発起人)
松島裕之(「実現する会」事務局)
◇セッションⅢ パネルディスカッション/<多様な学び>をめぐって
竹村 睦子さん(独立型社会福祉士 町田市教育委員会スクールソーシャルワーカー)
宮下 佳子さん(東大和市立第一小学校&同市サポートルーム(適応指導教室)スクールカウンセラー)
池田 和幸さん(三宅村立三宅中学校主幹教諭)
中村 国生 (「実現する会」事務局長&NPO法人東京シューレ事務局長)
司会進行/加瀬 進さん(東京学芸大学特別支援科学講座&総合社会システム教室)
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2013年11月10日、予想を遙かに超える70名強の参加者を得て、公開学習会@東京学芸大学を実施することができました。
第一部のフリースクール、サドベリー教育、シュタイナー教育、そしてホームシューレの実践紹介はとりわけ本学学生にとって新鮮な学びになりました。
と、同時に第三部におけるSSW,SC,中学校教員と中村国生さんを交えたパネルディスカッションで共有された問題提起、つまり学校教育法1条校における「学び」と多様な学びの場における「学び」を「学びとして等価なもの」と捉えられるか否かというリトマス試験紙にもなったようです。
小生自身、これまで公開学習会の役割を「実現する会の活動と「多様な学び保障法」が必要な背景と同法の意義を広く伝えること」と捉えていました。
しかしながら、今回の公開学習会を通して、上述した「学びとして等価のもの」と捉えることへの抵抗感は何か、どうすれば克服でき、共有できるのかを探求する場でなくてはならない、と半歩進めた想いがしています。ホームシューレのお母様からの「学んでいないようでいて、実は学んでいる、そのことをもっと知って欲しい」という言葉を礎にさらに取り組んで行きたいと考えています。
貴重な機会、ありがとうございました。
加瀬 進(東京学芸大学)