民間と自治体との連携・協働による“多様な学び場”づくり

 普通教育機会確保法の成立をふまえて、多様な学びの現場・当事者団体は、今後どのように「多様な学びの場」づくりに取り組むべきか。
 これまでは、「多様な学び」法制化を優先課題にしてきたが、今後は国への取組みとともに当事者団体が所在する自治体での取り組みが重要になってくると思わます。
 その際に目標の一つとなる取り組みが「公設民営」型の「多様な学びづくり」であろう。「公設民営」一般は、いろいろ問題が指摘されているが、子どもの現場サイドから見れば公設民営方式は民間で蓄積してきた「多様な学び」の実践、経験を土台として法に依拠した公的支援をうける有力な方法の一つとも考えられるでしょう。
 このシンポジウムでは、シンポの趣旨・問題提起(喜多明人)を受けて、自治体との関係で、富山県射水市の委託事業として「フリースペース・ほっとスマイル」を運営してきた明橋大二さん、川崎市の指定管理事業として「フリースペース・えん」を運営してきた西野博之さん、栃木県高根沢町の町営で「フリースペース・ひよこの家」を運営してきた中野謙作さん、国が進める教育特区として葛飾区の元小学校校舎で私立東京シューレ葛飾中学校を運営してきた奥地圭子さんに、それぞれ公設民営の現状と課題について語っていただきます。

明橋大二さん

西野博之さん

中野謙作さん

奥地圭子さん


司  会:荒牧重人さん 子どもの権利条約総合研究所
・山梨学院大学
問題提起:喜多明人さん 子どもの権利条約ネットワーク・早稲田大学

シンポジスト:
 明橋大二さん 射水市「ほっとスマイル」(委託型)
 西野博之さん 川崎市子ども夢パーク「えん」(指定管理型)
 中野謙作さん 高根沢町「ひよこの家」(町営型)
 奥地圭子さん 葛飾区「東京シューレ葛飾中学校」(特区型)