学びとは一体何でしょうか。本を開いて何かを覚えたり、練習問題を解いたりすることだけが学びではないことは、いわゆる一条校に校外学習などがあることからも明らかだと思います。
さらに言えば、同じ授業を受けても試験で得点する問題が皆違うように、同じ環境でも獲得する知識はそれぞれ違います。
つまり、学びとはそもそもが多様なものなのではないでしょうか。
大人になるということが、自らが生きていく術を身に着けていくことであるならば、大人になるために必要な学びとは、自分の気持ちや考えを知り、いかに自分を大切にするかを考えることだと思います。
同じ人間は二人とおらず、「普通」と呼ばれる人たちも多様な人の集まりです。
その全ての人に子ども時代があります。このシンポジウムでは、一条校以外の学びの場で子ども時代を過ごした若者たちに、それぞれの学びの場でどのように育ち、今どんな大人になったのかを語って頂きたいと思います。普通教育機会確保法によって開けられた学校中心主義の風穴に、新しい風を吹き入れるようなシンポジウムにできればいいなと思っています。
【シンポジスト】
ブラジル学校エドゥカーレで育った若者
東京サドベリースクールで育った若者
【司会】
梅本 えりか(早稲田大学文化構想学部学生・フリースクールネモ スタッフ)